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文献詳細

雑誌文献

検査と技術40巻1号

2012年01月発行

文献概要

Laboratory Practice 〈一般〉

尿沈渣検査:上皮細胞の鑑別②細胞質の特徴

著者: 猪浦一人1

所属機関: 1埼玉県済生会栗橋病院臨床検査科

ページ範囲:P.49 - P.53

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はじめに

 上皮細胞は細胞質に由来組織の特徴が表れる.特徴が表れるところはいくつかある.細胞周囲・境界が直線状・稜線状・曲線状・鋸歯状・角状などに分類される辺縁構造,細胞質の色調・厚みの違い,細胞の表面が均質状・顆粒状・泡沫状・レース網目状などに分類される表面構造,空胞の数・出現位置などの空胞変性の仕方,脂肪の封入の仕方など,由来上皮により違いがみられる.

 また由来組織は同じでも,層をなす上皮では深層・表層,尿細管上皮などでは近位尿細管・遠位尿細管など,部位によっても異なった細胞質の特徴が表れる.

 本稿では尿検体に出現する各細胞の細胞質の特徴を解説する.

参考文献

1) 日本臨床検査技師会 尿沈渣検査法編集委員会:尿沈渣検査法2010.日本臨床検査技師会,2011
2) 猪浦一人:尿沈渣成分の鑑別―上皮細胞(扁平上皮細胞,移行上皮細胞,尿細管上皮細胞).検査と技術 37:648-652,2009

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1375

印刷版ISSN:0301-2611

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