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臨床検査のピットフォール
尿定性検査と尿沈渣検査の乖離
著者: 佐々木正義1
所属機関: 1市立吹田市民病院中央検査部
ページ範囲:P.64 - P.65
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尿定性検査には偽陽性・偽陰性反応が生じることが多く,尿沈渣検査は尿中成分の誤認や鑑別に苦慮をすることもしばしばある.これらが原因となり,尿定性検査と尿沈渣検査との結果間に乖離が生じることは珍しいことではない.本稿では“潜血反応と尿沈渣赤血球”,“白血球反応と尿沈渣白血球”,“亜硝酸塩と尿沈渣中の細菌”の3項目を取り上げ,両検査の結果に乖離が生じる原因を概説する.
尿定性検査には偽陽性・偽陰性反応が生じることが多く,尿沈渣検査は尿中成分の誤認や鑑別に苦慮をすることもしばしばある.これらが原因となり,尿定性検査と尿沈渣検査との結果間に乖離が生じることは珍しいことではない.本稿では“潜血反応と尿沈渣赤血球”,“白血球反応と尿沈渣白血球”,“亜硝酸塩と尿沈渣中の細菌”の3項目を取り上げ,両検査の結果に乖離が生じる原因を概説する.
参考文献
1) 尿試験紙検討委員会(編):「尿試験紙検査法」JCCLS提案指針〔JCCLS-GP3-P1〕.日本臨床検査標準協議会,2001
2) 日本臨床衛生検査技師会(編):尿沈渣検査法2000.日本臨床検査技師会,2000
3) 伊藤機一(監),野崎司,高橋二美子,布施川久惠,他:尿沈渣ガイドブック.東海大学出版会,2000
4) 伊藤機一,高橋勝幸(監):一般検査ポケットマニュアル.羊土社,2009
5) 佐々木正義:尿路感染症における尿試験紙検査と尿沈渣検査の役割.検査と技術 38:1257-1260,2010
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