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文献詳細

雑誌文献

検査と技術40巻10号

2012年09月発行

文献概要

増刊号 この検査データを読めますか?―検査値から病態を探る Ⅰ 肝・胆・膵疾患

7 抗結核薬を内服開始後AST,ALTの異常高値を呈した59歳の女性《薬剤性肝障害》

著者: 富澤稔1

所属機関: 1独立行政法人国立病院機構下志津病院消化器内科

ページ範囲:P.907 - P.912

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Ⅰ.症例

 59歳の女性.主訴はなし.

 現病歴:関節リウマチにて通院中.以前よりメチルプレドニゾロンを内服中であったが,治療効果を高める目的でアダリムマブの投与を開始した.結核の発症を予防するためにイソニアジドの内服を開始した.自覚症状はなかったが,イソニアジド内服開始107日後の定期受診の際に肝機能障害を認め,精査目的で入院となった.飲酒はない.

参考文献

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2) 佐田通夫,久持顕子,中沼安二,他:瘦せ薬・健康食品による薬物性肝障害二次全国調査集計結果(日本肝臓学会主催).肝臓 45:96-108,2004
3) 為田靱彦,足立幸彦,渡辺明治:薬剤性肝障害の全国集計.渡辺明治,樋口清博(編):最新肝臓病学.新興医学,pp50-61,2001
4) Chalasani N, Fontana RJ, Bonkovsky HL, et al : Causes, clinical features, and outcomes from a prospective study of drug-induced liver injury in the United States. Gastroenterology 135:1924-1934,2008
5) Sotuka T, Sasaki Y, Hirai S, et al : Association of isonizazid-metabolizing enzyme genotypes and isoniazid-induced hepatotoxicity in tuberbulosis patients. In Vivo 25:803-812,2011
6) Russmann S, Jetter A, Kullak-Ublich : Pharmacogenetics of drug-induced liver injury. Hepatology 52:748-761,2010

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1375

印刷版ISSN:0301-2611

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