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増刊号 この検査データを読めますか?―検査値から病態を探る Ⅱ 循環器疾患
2 リウマチ因子陽性,血清鉄減少と炎症所見を呈した38歳の女性《感染性心内膜炎》
著者: 菊池賢1
所属機関: 1順天堂大学医学部・感染制御科学/細菌学/総合診療科学
ページ範囲:P.935 - P.939
文献購入ページに移動Ⅰ.症例
38歳の女性.1か月間持続する最高40℃の発熱,労作時呼吸困難,全身倦怠,筋肉痛,関節痛,気道症状(咳,痰)を訴え,来院した.
現病歴:生下時から心雑音を指摘され,幼少時より労作時呼吸困難を自覚しており,運動は控えていた.33歳頃から風邪を引きやすく,かつ治りにくくなり,近医で心エコー検査を受け,心室中隔欠損(ventricular septal defect,VSD)を指摘されたが,放置していた.1か月前より40℃の発熱,全身倦怠,筋肉痛,関節痛,気道症状を訴えるようになり,近医へ入院した.ここで,アンピシリンの経口投与を受け,解熱したが,労作時呼吸困難,気道症状などが増悪したため,前医より紹介された.
38歳の女性.1か月間持続する最高40℃の発熱,労作時呼吸困難,全身倦怠,筋肉痛,関節痛,気道症状(咳,痰)を訴え,来院した.
現病歴:生下時から心雑音を指摘され,幼少時より労作時呼吸困難を自覚しており,運動は控えていた.33歳頃から風邪を引きやすく,かつ治りにくくなり,近医で心エコー検査を受け,心室中隔欠損(ventricular septal defect,VSD)を指摘されたが,放置していた.1か月前より40℃の発熱,全身倦怠,筋肉痛,関節痛,気道症状を訴えるようになり,近医へ入院した.ここで,アンピシリンの経口投与を受け,解熱したが,労作時呼吸困難,気道症状などが増悪したため,前医より紹介された.
参考文献
1) Baddour LM, Wilson WR, Bayer AS, et al : Infective endocarditis : Diagnosis, antimicrobial therapy, and management of complications. Circulation 111:e394-434,2005
2) 菊池 賢:感染性心内膜炎の起因菌と治療.化学療法の領域 19:927,2003
3) 菊池 賢:感染性心内膜炎.臨床と微生物 29(増刊):735,2002
ed. Raven Press, New York,p117-124,1992
5) Bayer AS, Bolger AF, Taubert KA, et al : Diagnosis and management of infective endocarditis and its complications. Circulation 98:2936-2948, 1998
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