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文献詳細

雑誌文献

検査と技術40巻10号

2012年09月発行

文献概要

増刊号 この検査データを読めますか?―検査値から病態を探る Ⅲ 内分泌代謝疾患

5 コルチゾール高値を示した2症例《クッシング症候群》

著者: 小田桐恵美1

所属機関: 1前・東京女子医科大学病院中央検査部臨床検査科

ページ範囲:P.969 - P.974

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Ⅰ.症例

1.【症例1】 58歳の女性

 生来健康であった.2002年,健康診断で血圧測定したところ,高血圧220/110mmHgを指摘され,降圧治療を開始されたが,その後の詳細は不明であった.2005年,転居に伴い近医受診したところ,高血圧(170/90mmHg)に加え糖尿病(HbA1c10.9%),高脂血症を指摘され,内服治療を行ったがコントロールは不良であった.2003年頃から出現していた筋力低下,背部痛が徐々に悪化したため,2005年8月,他院を受診したところ満月様顔貌,中心性肥満,水牛様脂肪沈着を指摘された.

参考文献

1) 高野加寿恵(監):最新内分泌検査マニュアル,第2版.日本医事新報社,2006
2) 熊原雄一,高久史麿,清水直容,他:図説内科診断治療講座8―間脳・下垂体,副腎疾患.メジカルビュー社,1989
3) 高柳涼一:クッシング症候群の疫学調査.平田結喜緒,成瀬光栄(編):クッシング症候群診療マニュアル.診断と治療社,pp37-39,2009
4) 小田桐恵美:血漿および尿中遊離cortisolと11-deoxycortisolのradioimmunoassay(RIA)による下垂体副腎皮質機能の診断.東女医大誌 45:494-508,1975
5) 小田桐恵美,成瀬光栄,田辺晶代,他:プレクリニカルクッシング症候群の診断基準をめぐる問題点.臨床病理 55:549-554,2007
6) 二川原健,須田俊宏,小田桐恵美:コルチゾール.Medical Practice編集委員会(編):臨床検査ガイド2011~2012―これだけは必要な検査のすすめかた・データのよみかた.文光堂,pp424-427,2011

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1375

印刷版ISSN:0301-2611

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