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文献詳細

雑誌文献

検査と技術40巻10号

2012年09月発行

文献概要

増刊号 この検査データを読めますか?―検査値から病態を探る Ⅲ 内分泌代謝疾患

6 高血圧・低カリウム血症を呈した症例《原発性アルドステロン症》

著者: 藤田恵1

所属機関: 1東京大学医学部附属病院腎臓・内分泌内科

ページ範囲:P.975 - P.980

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Ⅰ.症例

 30歳の女性.

 主訴:下腿浮腫,易疲労感.

 現病歴:元来低血圧であったが,数か月前から上記訴えが出現したため,近医を受診したところ血圧140/100mmHgと上昇していた.血清カリウム(K)低値(2.5mEq/L),血漿アルドステロン濃度(PAC)高値(445pg/mL),血漿レニン活性(PRA)低値(0.15ng/mL/時),CT上,右副腎に16mm大の腺種を指摘された.原発性アルドステロン症が疑われ,確定診断および局在診断を目的に入院した.

参考文献

1) Gordon RD, Stowasser M, Tunny TJ, et al : High incidence of primary aldosteronism in 199 patients referred with hypertension. Clin Exp Pharmacol Physiol 21:315-318,1994
2) Omura M, Saito J, Yamaguchi K, et al : Prospective study on the prevalence of secondary hypertension among hypertensive patients visiting a general outpatient clinic in Japan. Hypertens Res 27:193-202,2004
3) 日本内分泌学会臨床重要課題―原発性アルドステロン症の診断ガイドライン―2009.日内分泌会誌 86(Suppl):9-15,2010
4) 日本高血圧学会高血圧治療ガイドライン作成委員会(編):高血圧治療ガイドライン2009.ライフサイエンス出版,pp103-105,2009
5) 齋藤 淳,西川哲男:原発性アルドステロン症の病型分類.ホルモンと臨床 54:7-9,2006

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1375

印刷版ISSN:0301-2611

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