検査と技術40巻10号

2012年09月発行

増刊号 この検査データを読めますか？―検査値から病態を探る Ⅳ　腎・泌尿器疾患

4　尿蛋白陽性，腎機能障害をきたした51歳の男性《糖尿病性腎症》

著者： 村上太一¹ 土井俊夫²

所属機関： ^{1 2}徳島大学医学部・大学院病態情報医学講座腎臓内科学分野

ページ範囲：P.1037 - P.1043

Ⅰ．症例

　51歳の男性．半年前より持続性する蛋白尿，血清クレアチニン上昇のため近医より紹介となった．

　現病歴：41歳時に糖尿病と診断され，49歳で糖尿病性網膜症に対し光凝固術を施行されている．特記自覚症状はなし．

参考文献

1) 猪俣茂樹，羽田勝計，守屋達美，他：糖尿病性腎症の新しい早期診断基準．日腎会誌　47：767-769，2005

2) 日本腎臓学会(編)：CKD診療ガイド．東京医学社，p43，2007