検査と技術40巻10号

2012年09月発行

増刊号 この検査データを読めますか？―検査値から病態を探る Ⅵ　血液・造血器疾患

1　動悸，息切れを主訴にヘモグロビン低値をきたした32歳の女性《鉄欠乏性貧血》

著者： 塩崎宏子¹ 泉二登志子¹

所属機関： ¹東京女子医科大学血液内科

ページ範囲：P.1078 - P.1082

Ⅰ．症例

　32歳の女性．動悸と息切れを主訴に来院した．

　現病歴：およそ1か月前から動悸，立ちくらみ，階段を上がるときに息切れを自覚するようになった．

参考文献

1) 鳥本悦宏，高後　裕：鉄欠乏性貧血．日内会誌　95：2005-2009，2006

2) 塩崎宏子，泉二登志子：鉄欠乏性貧血の検査と診断．日内会誌　99：1213-1219，2010

3) 溝口秀昭(編)：イラスト血液内科，第2版．文光堂，pp50-53，2004

4) 森　直樹，泉二登志子：血清鉄，不飽和鉄結合能，総鉄結合能，フェリチン．Medical Practice編集委員会(編)：臨床検査ガイド―これだけは必要な検査のすすめかた・データのよみかた2005-2006．文光堂，pp572-574，2005