文献詳細
増刊号 この検査データを読めますか?―検査値から病態を探る
Ⅵ 血液・造血器疾患
2 大球性貧血,黄疸,LDHの異常高値をきたした55歳の男性《悪性貧血》
著者: 細野奈穂子1 上田孝典1
所属機関: 1福井大学医学部血液・腫瘍内科
ページ範囲:P.1083 - P.1088
文献概要
55歳の男性.全身倦怠感,貧血および黄疸を主訴に紹介され受診となった.
現病歴:糖尿病・肝機能障害にて近医に通院中であった.3月頃から全身倦怠感を自覚していた.同年5月上旬には疲労が著しく,趣味のゴルフもホール途中で中止するようになった.5月下旬には連日37.8℃前後の発熱を繰り返し,家人より皮膚の黄染を指摘されるようになった.
参考文献
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