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増刊号 この検査データを読めますか?―検査値から病態を探る Ⅶ 感染症
3 発熱と耳下腺腫脹をきたした幼児2例《流行性耳下腺炎》
著者: 内田正志1
所属機関: 1社会保険徳山中央病院小児科
ページ範囲:P.1156 - P.1161
文献購入ページに移動Ⅰ.症例
1.症例1
2歳9か月の女児が発熱と右耳下腺腫脹を主訴に受診した.
現病歴:受診前日の朝から38.5℃の発熱と右耳下腺の腫脹が出現した.その後も高熱が持続するため受診した.5歳の兄が2週間前に流行性耳下腺炎の診断を受けている.
1.症例1
2歳9か月の女児が発熱と右耳下腺腫脹を主訴に受診した.
現病歴:受診前日の朝から38.5℃の発熱と右耳下腺の腫脹が出現した.その後も高熱が持続するため受診した.5歳の兄が2週間前に流行性耳下腺炎の診断を受けている.
参考文献
1) 庵原俊昭:ムンプスとムンプスワクチン.日本小児科医会会報 41:95-98,2011
2) 庵原俊昭,落合 仁,渡辺正博,他:唾液からのウイルス分離成績からみたムンプス患児の登校登園停止期間.日本小児科医会会報 36:386-392,2010
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7) 内田正志,深澤 満:超音波検査による流行性耳下腺炎(ムンプス)と反復性耳下腺炎の鑑別.小児内科 37:59-62,2005
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