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文献詳細

雑誌文献

検査と技術40巻11号

2012年10月発行

文献概要

オピニオン

次世代の臨床検査技師に望むこと

著者: 大澤進1

所属機関: 1千葉科学大学危機管理学部医療危機管理学科

ページ範囲:P.1258 - P.1258

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 臨床検査の業務は戦後しばらくの間,医師が診療の合間に行っていた.しかし,臨床検査の拡大に伴い専門職が必要となり,昭和27年に臨床検査技師の教育が専門学校として開始されることになった.臨床検査技師制度ができて60年が経過し,医師から指導を受けていた技師がそれぞれの検査分野で大きく成長してきた.そして,検査室で働く技師は技師長職や副部長,そして部長職を任されるまでになった.これは先輩たちの学術や技術の分野での弛まぬ努力によるものである.細胞診検査では診断までできる能力をもった技師がおり,超音波検査でも同様に医師よりも的確に診断できる技師もいる.検査データの標準化も技師の手によって確立されている.このように多くの分野で医師から信頼される技術や学問を身に付けた技師が多数活躍している.

 このような時代の変化に伴い4年制教育が私立大学や国立大学で開始され,現在では国立大学法人20施設に大学院修士課程,博士課程が設置されている.来年には,技師の教育施設は大学4年生教育が62%と半分以上になり,大学院教育は全教育施設の約47%にもなっている.最近では有名な大学病院の検査部には大学院を卒業してないと就職できないようになってきている.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1375

印刷版ISSN:0301-2611

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