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文献詳細

雑誌文献

検査と技術40巻11号

2012年10月発行

文献概要

Laboratory Practice 〈輸血〉

―安全な輸血実施のために―日赤血液センターの体制⑤―血液センターにおける溶血性輸血副作用を防止するための検査

著者: 佐藤進一郎1 石丸健2 髙本滋1

所属機関: 1日本赤十字社北海道ブロック血液センター 2日本赤十字社血液事業本部

ページ範囲:P.1272 - P.1276

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はじめに

 輸血用血液の安全性はスクリーニング検査技術の進歩によって極めて高いものになっている.しかし,輸血は他人の血液成分を患者に投与することから,溶血性副作用,アレルギー反応,感染症など多様な副作用を起こすことがある.これらの輸血副作用のうち死亡原因となるのは,ABO不適合輸血による溶血性輸血副作用,輸血関連急性肺障害(transfusion related acute lung injury,TRALI),輸血後移植片対宿主病(graft-versus-host disease,GVHD),細菌汚染血液の輸血などがある.本稿では,溶血性輸血副作用とそれを防止するために実施している血液センターの血液型検査について述べる.

参考文献

1) 石丸健,佐藤進一郎,藤井康彦:Delayed hemolytic transfusion reaction DHTR.遅発性溶血性輸血副作用.日本輸血・細胞治療学会 輸血療法委員会,厚生労働科学研究 医薬品・医療機器等レギュラトリーサイエンス総合研究事業(2011年度):輸血副作用対応ガイド
2) 石丸健,佐藤進一郎:不規則抗体スクリーニング検査の種類・手順・注意点.Medical Technology 39:1395-1401,2011
3) 石丸健,大橋恒,佐藤進一郎:酵素法のみ陽性の場合.Medical Technology 39:1402-1403,2011

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1375

印刷版ISSN:0301-2611

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