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文献詳細

雑誌文献

検査と技術40巻11号

2012年10月発行

文献概要

コーヒーブレイク

アメリカの臨床検査技師の資格制度

著者: 坂本秀生1

所属機関: 1神戸常盤大学保健科学部医療検査学科

ページ範囲:P.1296 - P.1296

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 臨床検査技師を表現する英訳としてはMedical Technologistが真っ先に思い浮かびます.事実その名称は臨床検査にかかわっている国外の方々にも通用する一般的な名称です.各国ではどのように呼んでいるか興味があって調べたことがありました.例えば,今年オリンピックがあったイギリスではBiomedical Scientist(BS),スウェーデンでもBiomedical Scientist(BS),カナダではMedical Laboratory Scientist(MLS)など,Scientistとして呼ばれることが多いようです.アメリカは州によって名称が異なるのですが,例えばカリフォルニア州ではClinical Laboratory Scientist(CLS),ニューヨーク州ではClinical Laboratory Technologist(CLT),ハワイ州ではMedical Technologist(MT)と,それはもう異なった名称のオンパレードとも言えます.アメリカの正式名称はアメリカ合衆国でありそれぞれの州が自治権を有していて,車の免許も医師を含めた医療職の免許も州単位で発行しているので,名称も州によって異なることもありえるのです.

 そのアメリカですが,臨床検査技師になるために州試験つまり免許制度があるのは3分の1ほどで,残りの州では免許制度がありません.それらの州では合衆国政府の基準を満たした,American Association for Clinical Pathology(ASCP),American Association of Bioanalysts(AAB),American Medical Technologists(AMT)の3団体のみが認証試験を行い,合格した者が臨床検査技師となります.名称もそれぞれの団体で異なり,また資格も細分化されています.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1375

印刷版ISSN:0301-2611

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