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文献詳細

雑誌文献

検査と技術40巻12号

2012年11月発行

文献概要

技術講座 輸血

輸血検査におけるリファレンス抗Dコントロール(0.1U/ml)キットを用いた精度管理

著者: 上村知恵1

所属機関: 1慶應義塾大学病院輸血・細胞療法部

ページ範囲:P.1330 - P.1335

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新しい知見

輸血検査の原理は,赤血球抗原と抗赤血球抗体の反応を凝集で捉え目視判定するというものである.これは1901年にLandsteinerがABO血液型を発見し発表したときから全く変わらない.ABO血液型オモテ検査のように,通常強い凝集がみられる検査を主にしてきたからか,長い間輸血検査での精度管理は普及してこなかった.1998年以降,医療機関向きの輸血検査の自動機器が普及してきて,輸血検査にも精度管理が必要であることが認識されるに至ったのではないか.試験管法においては,間接抗グロブリン試験用コントロール試薬が昨年より市販され,ようやく標準手順として運用され始めたところである.

参考文献

1) Working Party of the British Committee for Standards in Haematology Blood Transfusion Task Force : Guidelines for compatibility procedures in blood transfusion laboratories. Transfus Med 14:59-73,2004
2) UK Blood Transfusion and Tissue Transplantation Services : Guidelines for the Blood Transfusion Services in the United Kingdom (7th ed). TSO, Norwich,2005
3) 厚生労働省:血液製剤の使用にあたって(第4版).じほう,2009

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1375

印刷版ISSN:0301-2611

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