文献詳細
文献概要
技術講座 生理 シリーズ 骨と関節の超音波検査・5
整形外科における超音波の有用性と野球肘検診への活用
著者: 鈴江直人1
所属機関: 1徳島大学病院運動機能外科学
ページ範囲:P.1345 - P.1350
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近年,整形外科領域,特にスポーツ整形外科の分野で超音波検査の有用性が広く知られるようになってきた.これには体表に近い運動器疾患を観察しやすい高周波プローブの改良や,ポータブル機種の進歩などによる恩恵が大きく関与している.特に全国各地で行われている野球肘の現場検診では,ポータブル超音波検査機器を用いて障害を早期に発見しようとする試みが拡がってきている.筆者らのグループでも約30年前より野球肘検診を行っていたが,近年,超音波検査を併せて行うことで障害の見落としが減少した.こういった運動器検診に超音波検査を活用する動きはさらに拡がっていくものと考える.
近年,整形外科領域,特にスポーツ整形外科の分野で超音波検査の有用性が広く知られるようになってきた.これには体表に近い運動器疾患を観察しやすい高周波プローブの改良や,ポータブル機種の進歩などによる恩恵が大きく関与している.特に全国各地で行われている野球肘の現場検診では,ポータブル超音波検査機器を用いて障害を早期に発見しようとする試みが拡がってきている.筆者らのグループでも約30年前より野球肘検診を行っていたが,近年,超音波検査を併せて行うことで障害の見落としが減少した.こういった運動器検診に超音波検査を活用する動きはさらに拡がっていくものと考える.
参考文献
1) 皆川洋至(編):スポーツに役立てる超音波画像診断.Book House HD,2010
2) 松浦哲也,鈴江直人:超音波画像診療の実際 野球肘.臨床スポーツ医学 28:949-953,2011
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