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文献詳細

雑誌文献

検査と技術40巻3号

2012年03月発行

文献概要

技術講座 生理 シリーズ 乳房超音波検査・3

正常乳房の超音波解剖とそのバリエーション

著者: 佐久間浩1

所属機関: 1株式会社ソノグラファーズ

ページ範囲:P.189 - P.196

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新しい知見

乳癌をはじめとする乳腺疾患の超音波診断学は,この20年間で目覚ましい進歩を遂げた.しかし,正常乳房の超音波解剖に関しては当初より確立されたものがあり,それを大幅に塗り替えるものはあまりない.それでも,諸学者はさまざまな角度から研究を重ね,確実にその歩を前に進めている.ごく初期では,乳腺は均質な高エコーを呈すると考えられ,内部に斑状の低エコーを認めた場合は“乳腺症”という疾患名が当てはめられた.しかし,この斑状低エコーは正常例でもみられることがまもなくわかった.そして近年では,その低エコーは乳管と小葉を取り巻く間質であるということが確認されている1)

参考文献

1) 何森亜由美:乳癌画像診断:高分解能エコーでみえてくるもの―それをどう診断するか.INNERVISION 26:88-91,2010
2) 佐藤達夫:人体スペシャル胸部の地図帳.講談社,2008
3) 佐久間浩:コンパクト超音波シリーズ3 乳房アトラス改訂版.ベクトル・コア,2004
4) 矢形寛,芳賀駿介,中村清吾:整容性からみた乳房温存治療ハンドブック.メディカル・サイエンス・インターナショナル,pp34-41,2010
5) 佐久間浩:乳房超音波Q&A.ベクトル・コア,pp82-83,2006
6) 橋本秀行,佐久間浩,秋山太:超音波乳癌検診完全ガイドブック.篠原出版新社,pp162-166,2010

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1375

印刷版ISSN:0301-2611

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