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文献詳細

雑誌文献

検査と技術40巻3号

2012年03月発行

文献概要

臨床検査のピットフォール

心電図自動診断の落とし穴

著者: 谷内亮水1

所属機関: 1高知県・高知市病院企業団立高知医療センター医療技術局

ページ範囲:P.239 - P.241

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はじめに

 近年,自動解析機能付きの心電計が病院や検診センターなどの医療機関に広く普及し,解析結果の記載された心電図が当たり前となっている.また,解析プログラムの改良などにより精度が向上し,日常臨床の診断の正解率が80~85%になったとの報告もある.しかし,逆に考えれば15~20%は間違っている可能性があり,信頼できる数字とは言いがたい.

 技師が心電図検査を行ううえで,見逃してはいけない心電図の一つに急性心筋梗塞がある.本稿では,急性心筋梗塞症例を提示し,心電図自動解析時に注意するポイントと対策について解説する.

参考文献

1) 川口直美,平山悦之,新博次,他:自動診断心電計による心筋梗塞診断精度の検討.心電図 17:301-304,1997
2) 渡邊佳彦,岡本登:最新版12誘導心電図解析プログラムの精度―本邦における代表的2社の解析精度比較.心電図 26:697-709,2006
3) 渡邊佳彦:心電図自動解析の功罪.心電図 21:779-780,2001

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1375

印刷版ISSN:0301-2611

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