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技術講座 免疫血清
QFT(クォンティフェロン®TBゴールド:第3世代)の有用性と検査実施上の注意点
著者: 森亨1 原田登之2
所属機関: 1公益財団法人結核予防会結核研究所 2公益財団法人結核予防会結核研究所・抗酸菌レファレンスセンター・免疫検査科
ページ範囲:P.267 - P.272
文献購入ページに移動今後の結核予防の決め手となるべき潜在性結核感染症の治療の前提である感染診断の方法として,ツベルクリン反応検査に代わる信頼性の高い方法〔インターフェロンガンマ放出定量法(interferon-γ release assay,IGRA)〕が開発・導入され,知見が集積されてきた.この方法は新たに発見された結核菌特異蛋白を刺激抗原として全血に作用させ,特異的に放出されるインターフェロンガンマをELISA(enzyme-linked immunosorbent assay)で定量(クォンティフェロン®),またはインターフェロンガンマ産生細胞をELISPOT(enzyme-linked immunosorbent spot)で計数するものである.ともにBCG接種などの影響を受けずに,特異度の高い結核感染の診断が可能であるが,特に前者は検査の実施がより簡便であり,わが国で唯一承認されている.
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