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文献詳細

雑誌文献

検査と技術40巻4号

2012年04月発行

文献概要

技術講座 血液

顆粒球機能検査

著者: 東克巳1

所属機関: 1杏林大学大学院保健学研究科臨床検査・生命科学分野

ページ範囲:P.273 - P.276

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新しい知見

顆粒球機能検査は,近年,フローサイトメトリーが臨床検査に応用されるようになり,その方法は従来の方法に比較し微量でより客観的な方法へと変遷してきている.フローサイトメトリーを応用した方法は,被貪食物としてラテックスを用いる方法,被貪食物に蛍光標識し測定する方法や,生菌にGFP(green fluorescence protein)遺伝子を導入し貪食能を評価する方法が開発されている.これらの方法はマルチ解析が可能で,例えば微量で末梢血中の好中球と単球の貪食能を明確に識別でき,かつ客観的に定量できる方法であるため臨床検査の意義も格段に評価されてきている.

参考文献

1) 水上茂樹,柿沼カツ子(編):白血球と食作用.講談社,1979
2) 東克巳:貪食試験(形態学的検査と技術).検査と技術 14:508-511,1986
3) 東克巳:NBT還元試験.Medical Technology別冊 新染色法のすべて:327-328,1999
4) 小池由佳子:フローサイトメトリーの応用.日本サイトメトリー技術者認定協議会(編):スタンダードフローサイトメトリー.医歯薬出版,p92,2009

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1375

印刷版ISSN:0301-2611

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