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文献詳細

雑誌文献

検査と技術40巻6号

2012年06月発行

文献概要

技術講座 生理

浮腫と超音波検査―リンパ浮腫とDVTによる浮腫の鑑別法

著者: 寺澤史明1

所属機関: 1製鉄記念室蘭病院臨床検査科

ページ範囲:P.487 - P.492

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新しい知見

超音波検査は,無侵襲であることや手軽さに加え,近年の機器の進歩により血管領域においても第一選択検査となっている.しかし,その診断能力は検者自身の技量により大きく左右される.検査技術の習得はもちろんであるが,病態に対する知識の習得も必須である.浮腫をきたす疾患は,深部静脈血栓症やリンパ浮腫を含めさまざまあるが,超音波画像のみから診断することは困難な場合が多い.浮腫の鑑別には,臨床所見を理解したうえで検査を施行することが重要である.

参考文献

1) 松尾汎:脈管疾患の症状と兆候.日本脈管学会(編):脈管専門医のための臨床脈管学.メディカルトリビューン,pp50-58,2010
2) 柳内秀勝,多田紀夫:代謝性疾患による浮腫.Vascular Lab 5:512-515,2008
3) 金岡保,應儀成二:静脈.松尾汎(監):Vascular Lab増刊 症状からみた血管疾患事典.メディカ出版,pp74-77,2006
4) 安藤太三,應儀成二,小川聡,他:肺血栓塞栓症および深部静脈血栓症の診断,治療,予防に関するガイドライン.Circ J 68(Suppl):1079-1134,2004
5) Zierler BK : Ultrasonography and diagnosis of venous thromboembolism. Circulation 109(Suppl1):I9-14,2004
6) 西上和宏,谷口信行,松尾汎,他:下枝深部静脈血栓症の標準的超音波診断法.Jpn J Med Ultrasonics 35:35-39,2008
7) 小川佳宏:リンパ浮腫の診断.J Jpn Coll Angial 50:705-710,2010

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1375

印刷版ISSN:0301-2611

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