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技術講座 生理 シリーズ 乳房超音波検査・6
病変の超音波像:非腫瘤性病変
著者: 神谷久美子1
所属機関: 1北九州市立医療センター臨床検査科
ページ範囲:P.493 - P.496
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乳癌にははっきりとした腫瘤を形成するものの他に,はっきりとした腫瘤を形成しないタイプのものがある.こうした病変は超音波検査でもはっきりとした腫瘤像としては認識困難であるため,腫瘤以外の病変にも着目しなければならないとして強調されている.検診の普及や疾患概念の周知により近年発見が増加しており,今後もますます増加することが予想される.
乳癌にははっきりとした腫瘤を形成するものの他に,はっきりとした腫瘤を形成しないタイプのものがある.こうした病変は超音波検査でもはっきりとした腫瘤像としては認識困難であるため,腫瘤以外の病変にも着目しなければならないとして強調されている.検診の普及や疾患概念の周知により近年発見が増加しており,今後もますます増加することが予想される.
参考文献
1) 光山昌珠:浸潤性小葉癌の診断と治療.坂元吾偉,野口昌邦(監):乳腺疾患の臨床.金原出版,pp445-448,2006
2) 日本乳癌学会(編):乳癌取扱い規約,第16版.金原出版,2008
3) 日本乳腺甲状腺超音波診断会議(編):乳房超音波診断ガイドライン,改訂第2版.南江堂,2008
4) 神谷久美子,實藤清美,矢野雅美,他:マンモグラフィでカテゴリー3以上の石灰化を主所見とする乳癌の超音波所見の検討.医学検査 56:1105-1101,2007
5) 伊藤久美子,池田由美枝,小野稔,他:乳腺浸潤性小葉癌の超音波所見―組織像との対比.日本乳癌検診学会誌 8:231-237,1999
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