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文献詳細

雑誌文献

検査と技術40巻6号

2012年06月発行

文献概要

Laboratory Practice 〈一般〉

大腸がん検診の現状とあり方

著者: 三原修一1

所属機関: 1みはらライフケアクリニック(日本赤十字社熊本健康管理センター)

ページ範囲:P.513 - P.517

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はじめに

 わが国では,近年,大腸癌罹患・死亡ともに急増しており,今後もさらに増加すると推測されている.2010年度には男性24,125人,女性20,495人が大腸癌で死亡しており,それぞれ癌死亡の第3位,第1位となっている.大腸癌死亡は,この20年間で2倍以上に増加している.この,急増する大腸癌死亡を減らすには,検診による早期発見・早期治療が不可欠である.

 筆者らは,長年にわたる大腸がん検診の経験をもとにさまざまな提言を行ってきた1~6).本稿では,大腸がん検診の現状と課題,今後の展望などについて述べる.

参考文献

1) 三原修一,河津佐和子,佐渡美智代,他:免疫便潜血検査による大腸癌検診の評価.日本農村医学会雑誌 44:597-602,1995
2) 三原修一:大腸癌スクリーニングとその成果.Medicina 40:1542-1544,2003
3) 三原修一:大腸癌検診の現状と展望―全大腸内視鏡検査の検診における意義も含めて.日本大腸検査学会雑誌 22:129-136,2005
4) 三原修一,川島英敏:便潜血検査の定量値と陽性反応適中度について.協栄生命研究助成論文集XIV:35-48,1998
5) 三原修一,吉岡律子,築村哲人,他:便潜血検査による大腸癌検診の限界と下部大腸内視鏡検査併用の有用性.日本がん検診・診断学会誌 7:95-98,2000
6) 三原修一:大腸癌のスクリーニング方法.JIM 16:1020-1023,2006
7) 金子榮藏,原田英雄,春日井達造,他:消化器内視鏡関連の偶発症に関する第4回全国調査報告―1998年~2002年までの5年間.Gastroenterol Endosc 46:54-61,2004
8) 日本消化器内視鏡学会卒後教育委員会:消化器内視鏡ガイドライン,第3版.医学書院,pp64-72,2006
9) 三原修一:人間ドックにおけるがん検診―過去,現在,未来.人間ドック 24:30-33,2010

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1375

印刷版ISSN:0301-2611

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