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高細胞型甲状腺乳頭癌の穿刺経路再発
著者: 廣川満良1 樋口観世子2 久保田真理子2
所属機関: 1隈病院病理診断科 2隈病院臨床検査科
ページ範囲:P.614 - P.614
文献購入ページに移動60歳代,女性.約半年前,右頸部腫瘤を自覚し,他院にて甲状腺乳頭癌と診断後,当院にて甲状腺全摘術と右頸部リンパ節郭清が行われた.乳頭癌は高細胞型で,胸鎖乳突筋および輪状甲状筋に浸潤していた.2年後,右頸部皮下に結節性病変が出現したため再診した.血液生化学検査では,FT41.23ng/dl(0.7~1.6ng/dl),TSH0.996μIU/ml(0.3~5.0μIU/ml),サイログロブリン<0.5ng/ml(0~35ng/ml),TgAb376.4U/ml(0~39.9U/ml)であった〔( )は基準範囲〕.皮下結節の穿刺吸引細胞診が行われ,乳頭癌と診断された.塗抹後の穿刺針を0.5mlの生理食塩水で洗浄した検体のサイログロブリンは31.2ng/mlであった.穿刺経路再発の診断にて皮下結節の摘出術が施行された.
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