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文献概要
疾患と検査値の推移
多発筋炎
著者: 門間一成1 川井充2
所属機関: 1国立病院機構東埼玉病院・神経内科 2国立病院機構東埼玉病院
ページ範囲:P.615 - P.620
文献購入ページに移動炎症性筋疾患には表1に示すとおり,さまざまな筋疾患が含まれる.多発筋炎(polymyositis,PM),皮膚筋炎(dermatomyositis,DM)の臨床症状は幅広いが,主に四肢(近位筋優位)および頸部に,時に咽頭および食道の筋群に筋力低下を呈する.PMに,皮膚の発赤や発疹などの症状を合併する場合をDMと呼ぶ.両疾患は,筋病理学的に筋線維周囲あるいは筋の血管周囲に炎症細胞浸潤がみられることを特徴とし,かつ封入体筋炎や感染性筋炎などが否定的な場合に診断される.したがって炎症性筋疾患の大多数はPM・DMと診断される1).
本稿では,PMおよびDMの病態について概説するとともに,実際のPM症例における治療経過と検査値の変化について呈示する.
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