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文献概要
Laboratory Practice 〈生理〉
呼吸機能検査の内部精度管理
著者: 松原朱實1
所属機関: 1広島大学病院診療支援部生体検査部門
ページ範囲:P.632 - P.636
文献購入ページに移動はじめに
検体検査の内部精度管理は,精度管理(quality control,QC),精度保証(quality assurance,QA),精度マネジメント(quality management,QM)へと発展しているが,呼吸機能検査では(社)日本呼吸器学会肺生理専門委員会「呼吸機能検査ガイドライン」1)で,較正用シリンジによる気量の許容誤差限界±3%以内の精度と週1回の既知非喫煙健常者の再現性確認を推奨しているのが現状である.また,病院機能評価,ISO9001,ISO151892)などの第三者評価により標準化や精度管理を生体検査部門にも導入する必要性があり,客観的な内部精度管理手法の確立は急務である.
そこで,本稿では呼吸機能検査のスパイログラフィを中心に内部精度管理を検体検査と比較して述べる3).
検体検査の内部精度管理は,精度管理(quality control,QC),精度保証(quality assurance,QA),精度マネジメント(quality management,QM)へと発展しているが,呼吸機能検査では(社)日本呼吸器学会肺生理専門委員会「呼吸機能検査ガイドライン」1)で,較正用シリンジによる気量の許容誤差限界±3%以内の精度と週1回の既知非喫煙健常者の再現性確認を推奨しているのが現状である.また,病院機能評価,ISO9001,ISO151892)などの第三者評価により標準化や精度管理を生体検査部門にも導入する必要性があり,客観的な内部精度管理手法の確立は急務である.
そこで,本稿では呼吸機能検査のスパイログラフィを中心に内部精度管理を検体検査と比較して述べる3).
参考文献
1) (社)日本呼吸器学会肺生理専門委員会:呼吸機能検査ガイドライン―スパイロメトリー,フローボリューム曲線,肺拡散能力.メディカルレビュー社,2004
2) ISO15189 : 2007 Medical laboratory-Particular requirements for quality and competence「臨床検査室-品質と能力に関する特定要求事項」(英和対訳版).(財)日本規格協会,2007
3) 松原朱實,濱田泰伸,他:呼吸機能検査の内部精度管理の検討.日本臨床検査自動化学会 37:287-292,2012
4) (社)日本臨床衛生検査技師会:呼吸機能検査の実際.2005
5) 日本臨床化学会クオリティマネジメント専門委員会:キャリブレータおよびQA用試料の不確かさ評価方法(Ver.1.4).臨床化学 32:186-199,2003
6) Baldwin EF, Cournand A, Richards DW : Pulmonary insufficieney, I. Physiological classification, clinical methods of analysis, standard values in normal subjects. Medicine 27:243-278,1948
7) 西田修実,瀬分典雄,他:健常者の肺機能とその予測式その4.成人の肺気量分画.臨床病理 24:837-841,1976
8) Hoffmann RG, Waid ME : Average of normals method of quality control. Am J Clin Pathol 43:134-141,1965
9) (社)日本臨床衛生検査技師会:臨床検査精度保証教本.2010
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