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文献詳細

雑誌文献

検査と技術40巻8号

2012年08月発行

文献概要

技術講座 生理 シリーズ 骨と関節の超音波検査・2

上肢の超音波検査

著者: 石崎一穂1

所属機関: 1東京厚生年金病院中央検査部

ページ範囲:P.682 - P.690

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新しい知見

整形領域の超音波検査(エコー)の有用性は既に周知のことである.特に上肢の関節に関しては,臨床や検診の現場で欠かせないアイテムとなっている.超音波の特徴である骨および軟部組織の総合的な評価と,リアルタイム性を活かした評価は,新しい診療の流れを作っているといってよい.現在まで肩関節の画像診断は,X線やCTで骨を,MRIで軟部組織を評価してきたが,今後はX線と超音波で同様の評価を行い,必要に応じてCTやMRIで評価することが可能である.また,肘関節においては,上腕骨小頭の離断性骨軟骨炎の早期診断と経過観察に必要不可欠であり,エコー分類から治療法の選択や経過観察の質的変化の評価を行えるようになった.

参考文献

1) Bianchi S, Martinoli C : Ultrasound of the Musculoskeletal system. Springer, New York,2007
2) 坂井建雄,村松穣兒(監訳):プロメテウス解剖学アトラス 解剖総論/運動器系,第2版.医学書院,2011
3) 特集 スポーツ診療における超音波画像診断.臨床スポーツ医学 27:121-195,2010
4) 特集 運動器に対する超音波の臨床応用.臨床スポーツ医学 28:939-1016,2011
5) 皆川洋至(編):スポーツに役立てる超音波画像診断.Book House HD,2010
6) 皆川洋至:超音波でわかる運動器疾患―診断テクニック.メジカルビュー,2010

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1375

印刷版ISSN:0301-2611

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