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技術講座 細胞診
尿路上皮癌と鑑別を要する反応性異型尿路上皮およびその病態
著者: 都築豊徳1 瀬古周子2
所属機関: 1名古屋第二赤十字病院病理診断科 2名古屋第二赤十字病院医療技術部病理検査
ページ範囲:P.691 - P.695
文献購入ページに移動尿路上皮系悪性腫瘍(腎盂癌,尿管癌,膀胱癌)の診断において,尿細胞診は重要な役割を果たしている.さまざまな病態や治療に伴って,反応性もしくは変性異型尿路上皮細胞が尿中にしばしば出現する.細胞異型が顕著な異型尿路上皮では尿路上皮癌との鑑別が困難な場合がある.本稿ではこれらの異型尿路上皮細胞の特徴を解説するとともに,主な鑑別方法を示す.近年,BKウイルスの再活性化による腎障害症例では,尿中にデコイ細胞(decoy cell)が出現することが知られてきた.尿中デコイ細胞の認識は臓器移植患者の腎障害の重要な判断基準となってきている.移植時に出現するデコイ細胞の主な細胞所見も示す.
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