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文献詳細

雑誌文献

検査と技術40巻8号

2012年08月発行

文献概要

技術講座 生理

されど胆囊―2.超音波画像と病理所見

著者: 長川達哉1 宮川麻希1 奥大樹1 北川翔1

所属機関: 1JA北海道厚生連札幌厚生病院第2消化器科

ページ範囲:P.696 - P.701

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新しい知見

昨今の技術革新のなかで超音波診断機器もfull-digital化やmulti-focusingの導入により画質の向上が図られ,胆囊疾患のより精緻な診断が可能となっている.臨床的に重要な胆囊病変として隆起性病変と壁肥厚性病変が挙げられるが,これらの鑑別診断を容易にすべくtissue harmonic imaging(THI)機能によるartifact低減,color Doppler imaging(CDI)機能や超音波用造影剤を使用したcontrast-enhanced imagingによる血流動態診断などの新手法も導入されている.

参考文献

1) 長川達哉,小井戸一光,佐藤隆啓,他:胆囊腫瘤性病変の診断における造影エコー法,超音波カラードプラ法の有用性.超音波医学 23(Suppl1):198,1996
2) 土屋幸浩,内村正幸:多施設集計報告 胆囊隆起性病変(最大径20mm以下)503症例の集計成績―大きさ別疾患頻度と大きさ別癌進達度.日消誌 83:2086-2087,1986
3) 渡邊五朗:胆囊腺筋腫症の定義と分類.肝胆膵画像 10:295-298,2008
4) 藤本武利,井利雅信,加藤洋,他:外側低エコー層に著変がない胆囊漿膜下層浸潤癌の1例―術前に深達度診断の手掛かりはなかったか? それは“病巣深部低エコー”.胆と膵 19:1175-1178,1998

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1375

印刷版ISSN:0301-2611

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