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多剤耐性Acinetobacter baumanniiが検出されたときの検査部の対応
著者: 長野則之12
所属機関: 1船橋市立医療センター微生物検査室 2国立感染症研究所細菌第二部
ページ範囲:P.708 - P.709
文献購入ページに移動高齢化の進展による社会構造の変化を背景に,医学および医療技術の進歩,発展に伴う高齢者や慢性疾患患者などの感染防御能力の著しく低下した患者の増加,入院の長期化は,薬剤耐性菌による日和見感染や院内感染の発生の可能性をより高めており,これは規模の大小を問わず医療機関が等しく背負っているリスクと考えられる.このような状況のなか,目覚しい速さで進化・複雑化していく薬剤耐性菌と日々対峙する最前線にある細菌検査の担う役割は重要である.本稿では,今日医療現場で注目すべき薬剤耐性菌のなかで特に多剤耐性Acinetobacter baumannii(MDRAB)への対応について解説したい.
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