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フローボリューム曲線(以下,V-V曲線)の測定と研究は以前から試みられていた.1950年代初頭にDaymanの初期の研究を先駆けに,FryとHyattがより臨床に直結した研究へと発展させた.しかし,この検査法が末梢気道病変の早期検出に利用できる可能性を示唆したのは,1967年にMeadらの提唱した等圧点理論が最初である1).1977年にはDawsonとElliotによりwave speed flow理論が発表され現在に至っている.最近の新しい技術では,これらの理論の応用として自転車エルゴメーターを使用して運動時のflow-volume loopを測定し,1回換気ループの呼気終末肺気量位(end-expiratory lung volume,EELV)の変位から吸気量(inspiratory capacity,IC)を計測し,気流制限による呼吸困難を伴う慢性閉塞性肺疾患(chronic obstructive pulmonary disease,COPD)の動的肺過膨張と慢性心不全などでみられる運動耐容能評価がリハビリテーション医学や呼吸器臨床で試みられている.
フローボリューム曲線(以下,V-V曲線)の測定と研究は以前から試みられていた.1950年代初頭にDaymanの初期の研究を先駆けに,FryとHyattがより臨床に直結した研究へと発展させた.しかし,この検査法が末梢気道病変の早期検出に利用できる可能性を示唆したのは,1967年にMeadらの提唱した等圧点理論が最初である1).1977年にはDawsonとElliotによりwave speed flow理論が発表され現在に至っている.最近の新しい技術では,これらの理論の応用として自転車エルゴメーターを使用して運動時のflow-volume loopを測定し,1回換気ループの呼気終末肺気量位(end-expiratory lung volume,EELV)の変位から吸気量(inspiratory capacity,IC)を計測し,気流制限による呼吸困難を伴う慢性閉塞性肺疾患(chronic obstructive pulmonary disease,COPD)の動的肺過膨張と慢性心不全などでみられる運動耐容能評価がリハビリテーション医学や呼吸器臨床で試みられている.
参考文献
1) Mead J, Turner JM, Macklem PT, et al : Significance of the relationship between lung recoil and maximum expiratory flow. J Appl Physiol 22:95-108,1967
2) 黄正寿,栂博久:気流制限のメカニズム.COPD FRONTIER 4:38-43,2005
3) Kryger MH(編著),白石透(監訳):呼吸の病態生理.西村書店,pp18-19,1986
4) 鈴木範孝:レッツ・スパイロメトリー.真交易興医書出版,pp74-78,2007
5) 寺本弘二:きれいな波形を得るためのテクニック(呼吸機能検査).Medical Technology 38:162-166,2010
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