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文献詳細

雑誌文献

検査と技術41巻1号

2013年01月発行

文献概要

技術講座 一般

尿沈渣検査の内部精度管理

著者: 田中佳1

所属機関: 1金沢医科大学病院医療技術部臨床検査部門

ページ範囲:P.13 - P.18

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新しい知見

尿沈渣検査は顕微鏡による目視検査であり,鏡検者の技量が検査結果に大きな影響を与える.このため,技師教育は内部精度管理の一つとして重要であり,研修会や各施設での教育カリキュラムを充実させる必要がある1).2011年,“イエローブック”が10年ぶりに改訂され,尿沈渣検査法2010(JCCLS GP-1-P4)2)として各施設での教育・内部精度管理の向上に役立っている.さらに近年の尿中有形成分分析装置の普及により,効率化と同時に,機器の目と人の目の両方で異常を捉えることで,尿沈渣検査の精確性の向上が期待されている.

参考文献

1)佐々木正義,宿谷賢一:第12章 精度管理.日本臨床衛生検査技師会(編):一般検査技術教本.日本臨床衛生検査技師会,pp191-195,2012
2)日本臨床衛生検査技師会 尿沈渣検査法編集委員会(伊藤機一監修):尿沈渣検査法2010.日本臨床衛生検査技師会,2011
3)今井宣子:尿沈渣における精度管理の歩み.臨床病理レビュー特集号第125号「尿検査教本2003-2004」.宇宙堂八木書店,pp210-216,2003
4)石山雅大:初診者のための尿沈渣検査のこつ 第9回精度管理法.検査と技術 32:1349-1353,2004
5)伊瀬恵子,内本高之,石崎大輝,他:尿沈渣検査における内部精度管理の有用性.JJCLA 37:496,2012
6)高木康:精度保障の概念.日本臨床衛生検査技師会(編):臨床検査精度保障教本.日本臨床衛生検査技師会,pp7-10,2010
7)油野友二:尿沈渣の精度管理.西国広(編著):尿沈渣検査の進め方―「尿沈渣検査法」の標準化に向けて.近代出版,pp66-70,1996
8)林長蔵,尾山静夫(編):臨床検査の精度管理.医歯薬出版,pp13-14,1981

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1375

印刷版ISSN:0301-2611

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