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文献詳細

雑誌文献

検査と技術41巻1号

2013年01月発行

文献概要

技術講座 血液

微少残存白血病の検出法

著者: 東田修二1

所属機関: 1東京医科歯科大学大学院医歯学総合研究科臨床検査医学分野

ページ範囲:P.19 - P.24

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新しい知見

急性白血病の治療効果を判定するのに,血液や骨髄の塗抹標本を鏡検して,残存白血病細胞を計測する方法では,残存白血病細胞が1%以下になると正確な判定は難しい.また,慢性骨髄性白血病では正常細胞と白血病細胞とを細胞形態で区別することは不可能である.近年,遺伝子検査法を用いることにより,正常細胞10万個のなかに入っている1個の白血病細胞を検出することができるようになった.これにより,より厳密な治療効果の判定ができる.

参考文献

1)東田修二:遺伝子検査の有用性 特に診断と治療効果判定.日本検査血液学会雑誌 7:340-343,2006
2)東田修二:遺伝子の検査法.奈良信雄,池内達郎,吉田光明,他:遺伝子・染色体検査学.医歯薬出版,pp207-254,2002
3)van Dongen JJ, Macintyre EA, Gabert JA, et al : Standardized RT-PCR analysis of fusion gene transcripts from chromosome aberrations in acute leukemia for detection of minimal residual disease. Report of the BIOMED-1 Concerted Action : Investigation of minimal residual disease in acute leukemia. Leukemia 13:1901-1928,1999
4)Gabert J, Beillard E, van der Velden VH, et al : Standardization and quality control studies of ‘real-time’ quantitative reverse transcriptase polymerase chain reaction of fusion gene transcripts for residual disease detection in leukemia - A Europe Against Cancer Program. Leukemia 17:2318-2357,2003

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1375

印刷版ISSN:0301-2611

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