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技術講座 生理 シリーズ 肝臓の超音波検査・1
肝区域をどうみるか―この腫瘍の位置は?
著者: 米山昌司1 南里和秀1
所属機関: 1静岡県立静岡がんセンター生理検査科
ページ範囲:P.25 - P.29
文献購入ページに移動超音波検査(ultrasonography,US)は簡便で繰り返し検査可能であり,放射線被曝がないなどCTやMRIの画像診断に比べ多くの利点をもつ.しかし,CTやMRIに比べ検査者の手技に依存し,客観性に劣っている.また,肝癌のなかにはCTやMRIで検出されるがUSでは指摘が難しいケースにも遭遇する.このような特性を補うために,US装置にCTやMRIの画像を読み込み,磁場と磁気センサーを利用してUS画像に対応するCTやMRI画像を同期して表示する技術が日常検査で行われることが可能となった.肝癌の経皮的治療であるラジオ波焼灼術(radiofrequency ablation,RFA)などの際に応用されている.また,USの初級者が肝区域などの解剖を理解するうえでも有用である.
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