icon fsr

文献詳細

雑誌文献

検査と技術41巻1号

2013年01月発行

文献概要

技術講座 生理 シリーズ 肝臓の超音波検査・1

肝区域をどうみるか―この腫瘍の位置は?

著者: 米山昌司1 南里和秀1

所属機関: 1静岡県立静岡がんセンター生理検査科

ページ範囲:P.25 - P.29

文献購入ページに移動
新しい知見

超音波検査(ultrasonography,US)は簡便で繰り返し検査可能であり,放射線被曝がないなどCTやMRIの画像診断に比べ多くの利点をもつ.しかし,CTやMRIに比べ検査者の手技に依存し,客観性に劣っている.また,肝癌のなかにはCTやMRIで検出されるがUSでは指摘が難しいケースにも遭遇する.このような特性を補うために,US装置にCTやMRIの画像を読み込み,磁場と磁気センサーを利用してUS画像に対応するCTやMRI画像を同期して表示する技術が日常検査で行われることが可能となった.肝癌の経皮的治療であるラジオ波焼灼術(radiofrequency ablation,RFA)などの際に応用されている.また,USの初級者が肝区域などの解剖を理解するうえでも有用である.

参考文献

1)日本肝癌研究会(編):臨床・病理 原発性肝癌取扱い規約,第5版補訂版.金原出版,2009
2)「肝腫瘤の超音波診断基準(1988/11/30)の改訂」小委員会:肝腫瘤の超音波診断基準.超音波医学 39:317-326,2012

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1375

印刷版ISSN:0301-2611

雑誌購入ページに移動
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら