文献詳細
技術講座 生理
シリーズ 肝臓の超音波検査・1
文献概要
新しい知見
超音波検査(ultrasonography,US)は簡便で繰り返し検査可能であり,放射線被曝がないなどCTやMRIの画像診断に比べ多くの利点をもつ.しかし,CTやMRIに比べ検査者の手技に依存し,客観性に劣っている.また,肝癌のなかにはCTやMRIで検出されるがUSでは指摘が難しいケースにも遭遇する.このような特性を補うために,US装置にCTやMRIの画像を読み込み,磁場と磁気センサーを利用してUS画像に対応するCTやMRI画像を同期して表示する技術が日常検査で行われることが可能となった.肝癌の経皮的治療であるラジオ波焼灼術(radiofrequency ablation,RFA)などの際に応用されている.また,USの初級者が肝区域などの解剖を理解するうえでも有用である.
超音波検査(ultrasonography,US)は簡便で繰り返し検査可能であり,放射線被曝がないなどCTやMRIの画像診断に比べ多くの利点をもつ.しかし,CTやMRIに比べ検査者の手技に依存し,客観性に劣っている.また,肝癌のなかにはCTやMRIで検出されるがUSでは指摘が難しいケースにも遭遇する.このような特性を補うために,US装置にCTやMRIの画像を読み込み,磁場と磁気センサーを利用してUS画像に対応するCTやMRI画像を同期して表示する技術が日常検査で行われることが可能となった.肝癌の経皮的治療であるラジオ波焼灼術(radiofrequency ablation,RFA)などの際に応用されている.また,USの初級者が肝区域などの解剖を理解するうえでも有用である.
参考文献
1)日本肝癌研究会(編):臨床・病理 原発性肝癌取扱い規約,第5版補訂版.金原出版,2009
2)「肝腫瘤の超音波診断基準(1988/11/30)の改訂」小委員会:肝腫瘤の超音波診断基準.超音波医学 39:317-326,2012
掲載誌情報