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骨髄検査における有核細胞数と巨核球数
著者: 石井清1 豊田久美子1 山田宏美1 田部陽子2
所属機関: 1順天堂大学医学部附属順天堂医院臨床検査部 2順天堂大学医学部臨床検査医学科
ページ範囲:P.64 - P.67
文献購入ページに移動骨髄検査には,骨髄液を吸引する方法(骨髄穿刺)と骨髄組織を採取する方法(骨髄生検)がある.骨髄穿刺によって採取された骨髄液は,細胞数算定検査,形態検査,細胞表面マーカー検査,染色体検査,遺伝子検査などに用いられる.凝固した残余骨髄液は,クロット標本として病理検査に提供する.
本稿では,細胞数算定検査(有核細胞数と巨核球数)について概説する.細胞数算定検査は,現在,自動血球計数装置を用いた測定法が主流であるが,骨髄液に関してはいまだマニュアル測定が行われている.その理由として,自動血球計数装置では,①骨髄中の脂肪組織が計測時にノイズとして現れる,②赤芽球系細胞がリンパ球と重なる,③細胞数の幅が大きく最適希釈倍率の設定が困難である,などが挙げられる.
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