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文献詳細

雑誌文献

検査と技術41巻1号

2013年01月発行

文献概要

臨床検査のピットフォール

骨髄検査における有核細胞数と巨核球数

著者: 石井清1 豊田久美子1 山田宏美1 田部陽子2

所属機関: 1順天堂大学医学部附属順天堂医院臨床検査部 2順天堂大学医学部臨床検査医学科

ページ範囲:P.64 - P.67

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はじめに

 骨髄検査には,骨髄液を吸引する方法(骨髄穿刺)と骨髄組織を採取する方法(骨髄生検)がある.骨髄穿刺によって採取された骨髄液は,細胞数算定検査,形態検査,細胞表面マーカー検査,染色体検査,遺伝子検査などに用いられる.凝固した残余骨髄液は,クロット標本として病理検査に提供する.

 本稿では,細胞数算定検査(有核細胞数と巨核球数)について概説する.細胞数算定検査は,現在,自動血球計数装置を用いた測定法が主流であるが,骨髄液に関してはいまだマニュアル測定が行われている.その理由として,自動血球計数装置では,①骨髄中の脂肪組織が計測時にノイズとして現れる,②赤芽球系細胞がリンパ球と重なる,③細胞数の幅が大きく最適希釈倍率の設定が困難である,などが挙げられる.

参考文献

1)西国広,亀岡孝則(編):血液形態観察のすすめ方─末梢血液像・骨髄像の対比による.近代出版,pp41-45,1987
2)中竹俊彦:骨髄像の解析と表現法(第1巻).近代出版,pp17-18,1993
3)佐藤尚武:骨髄穿刺検査.検査と技術 28:759-770,2000
4)西村敏治:骨髄穿刺液の処理.検査と技術 32:1024-1027,2004

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1375

印刷版ISSN:0301-2611

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