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沖縄県で発生したツツガムシ病
著者: 高田伸弘1
所属機関: 1福井大学
ページ範囲:P.76 - P.79
文献購入ページに移動ツツガムシ病は,わが国のいわゆる本土内では,紆余曲折はありながら以前から相当知られた感染症であり,感染症法上では4類に属して毎年の届け出数はレジオネラに次いで多い(実際は確認や,届け出されない本病発生数は数倍との見方もある)1,2).
ところが,沖縄県では,隣接の鹿児島県で感染して沖縄県に移入され届け出された単発例の記録はあったものの,ほかには県内臨床医からの確度の高い情報もない状態が続いていた.ようやく,2008年に県内を原発とする1例が見いだされたが3),その発生地は日本列島西端地域の宮古島であったことは大方の予想外のことであった,今回はその経緯を中心に紹介したい.
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