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技術講座 生理 シリーズ 血流を診る・1
超音波―カラードプラ法/パルスドプラ法/エコーPIV法
著者: 渡部美佳1 遠田栄一2
所属機関: 1三井記念病院循環器内科 2三井記念病院検査部
ページ範囲:P.1038 - P.1042
文献購入ページに移動心血管,脳血管疾患の病態把握には血流の評価が不可欠であり,その際,最も用いられている検査方法はエコー図法である.現在,連続波ドプラ法,パルスドプラ法,カラードプラ法の3種類があり,それぞれの特徴によって使い分けがされている.連続波ドプラ法やパルスドプラ法を用いると血流の速度や血流量を測定でき,疾患の重症度を評価できる.カラードプラ法を用いると異常血流を瞬時に検出でき,弁膜症の重症度を評価することも可能である.また,連続波ドプラ法やパルスドプラ法のガイドとしても用いられる.いずれの方法もドプラビーム方向の成分のみ計測するため,血流方向と超音波ビームのなす角度に依存する.近年,血流の流れの方向も評価できるエコーPIV(particle image velocimetry)法が開発され,期待されている.
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