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文献詳細

雑誌文献

検査と技術41巻11号

2013年10月発行

文献概要

Laboratory Practice 〈微生物〉

ブルーリ潰瘍(M. ulcerans感染症)を疑った場合の細菌検査

著者: 石井則久1 四津里英2 中永和枝1

所属機関: 1国立感染症研究所ハンセン病研究センター 2独立行政法人国立国際医療研究センター皮膚科

ページ範囲:P.1072 - P.1076

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ブルーリ潰瘍(Buruli ulcer)とは

 ブルーリ潰瘍(Buruli ulcer)とは,抗酸菌のMycobacterium(M.) ulcerans,またはその近縁のM. ulcerans subsp. shinshuenseが原因で発症する,潰瘍などの皮膚病変を主症状とする感染症である1,2)

 世界保健機関(World Health Organization,WHO)では,ブルーリ潰瘍を「顧みられない熱帯病」(neglected tropical diseases,NTD)の1つとして,診断・治療・予防・研究などに精力的な活動を行っている3).新規患者はガーナ共和国などの西アフリカを中心に年間約5,000人以上いる.日本でも1980~2012年末までに36例が登録されており,近年,患者数が増加している.

参考文献

1)四津里英,中永和枝,石井則久:アフリカの抗酸菌症が日本にも ブルーリ潰瘍.Derma. 183:41-49,2011
2)石井則久,四津里英,浅野裕子,他:ブルーリ潰瘍.日臨皮医誌 29:376-383,2012
3)World Health Organization : Buruli ulcer. (http://www.who.int/buruli/en/)
4)Nakanaga K, Hoshino Y, Yotsu RR, et al : Laboratory procedures for the detection and identification of cutaneous non-tuberculous mycobacterial infections. J Dermatol 40:151-159,2013

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1375

印刷版ISSN:0301-2611

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