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文献詳細

雑誌文献

検査と技術41巻11号

2013年10月発行

文献概要

ワンポイントアドバイス

臨床的に重要な緑膿菌以外のグルコース非発酵性グラム陰性桿菌

著者: 引田芳恵1 島川宏一1

所属機関: 1株式会社エスアールエル関西ラボラトリー関西検査部

ページ範囲:P.1096 - P.1097

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はじめに

 グルコース非発酵性グラム陰性桿菌(non-fermenting gram-negative rod,NF-GNR)は,グルコースを嫌気的に分解しないグラム陰性桿菌の総称である.酸化的に糖類を分解するか,もしくは糖類を全く分解しない菌種がこれに含まれる.通常,自然界に広く分布する環境常在菌が多く,土壌や水系環境で検出されるが,ヒトの皮膚や粘膜にも存在する.Pseudomonas spp.,Achromobacter spp.,Burkholderia spp.,Acinetobacter spp.,Stenotrophomonas spp.,Chryseobacterium spp.などが臨床検体からも検出されることが多く,日和見・院内感染の原因菌として問題となっている.

参考文献

1)山中喜代治,那須勝,賀来満夫,他:同定の進め方.菅野剛史,松田信義(編):臨床検査技術学12 微生物学・臨床微生物学,第2版.医学書院,pp325-327,2001
1)山口惠三(監修):日常診療における臨床微生物ハンドブック―検体採取から診断・治療まで,ユニオンエース,pp254-261,2005
2)日本臨床微生物学会:多剤耐性菌関連(http://www.jscm.org/tazaitaisei/54_03-02.html)

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1375

印刷版ISSN:0301-2611

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