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文献詳細

雑誌文献

検査と技術41巻13号

2013年12月発行

文献概要

Laboratory Practice 〈管理〉

救急カートを知る

著者: 森田孝子1

所属機関: 1横浜創英大学看護学部

ページ範囲:P.1250 - P.1255

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はじめに

 チーム医療が充実していくなかで,これまで病室に頻繁に出入りすることの少なかった専門職種の方々もベッドサイドで仕事をすることが多くなってきました.いま,検査技師は採血センターだけでなく病棟や救命センターで採血,心電図検査,エコー検査など,さまざまな検査のために患者とかかわっています.検査室での患者の病態の急激な変化(急変)もありますが,検査技師がチーム医療メンバーとしてさまざまな場面で患者と出会うということは,患者の急変に立ち会う頻度も増えることになります.

 急変はいつ,いかなる場所でも起こり得ます.病室で心電図などの生理学的検査中や採血の途中で急変しないとも限りません.そのとき必須のものが救急カートです.「看護師を呼んでください.そして救急カートをもってきてください」と頼まれて,「救急カートって何?」では救える命も救えないことになりかねません.検査技師だから知らなかった,ではすみません.

 患者の命を救うには,チーム医療メンバー全員が救急カートをどう使うかを理解し,準備できる状況が大切となります.

参考文献

1)天野直二(編):信州大学医学部附属病院 医療事故防止マニュアル Ⅲ共通医療安全 13.標準救急カートマニュアル,平成24年1月改訂版.
1)高原美樹子,高山裕喜枝(編):救急看護Question Box 8 器具・機器・薬品.中山書店,pp10-12,2005
2)岡元和文,森田孝子(編):院内急変と緊急ケアQ&A このケースに,この対応!総合医学社,pp16-17,2006

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1375

印刷版ISSN:0301-2611

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