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IHEによる臨床検査システムの標準化
著者: 清水一範1 石井尚実23
所属機関: 1独立行政法人 放射線医学総合研究所 重粒子医科学センター病院 臨床検査室 2株式会社日立ハイテクノロジーズ 3日本IHE協会臨床検査委員会
ページ範囲:P.1270 - P.1274
文献購入ページに移動近年,病院などの医療関連施設では病院情報システム(hospital information system,HIS)や地域連携システムの導入が進んでいる.これによってマルチベンダーによるシステム構築が普及したが,ベンダーごとにデータ交換に関する仕様が異なるなどの問題点が指摘され,HISや放射線部門システム(radiology information system,RIS)などでは,IHE(Integrating the Healthcare Enterprise)に準拠したシステム標準化の概念が取り入れられた.しかし,臨床検査システム(laboratory information system,LIS)では,いまだにベンダーの独自仕様が主体となっている.こうした状況は,システム導入におけるコストや作業負荷を高めるだけでなく,臨床検査データ共有化の障害となっている.これを改善するためには,LISにおいてもシステム標準化を推進する必要がある1).
本稿では,検体検査について,IHEに準拠したシステム標準化のメリットや今後の展開を解説する.
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