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文献詳細

雑誌文献

検査と技術41巻13号

2013年12月発行

文献概要

トピックス

IHEによる臨床検査システムの標準化

著者: 清水一範1 石井尚実23

所属機関: 1独立行政法人 放射線医学総合研究所 重粒子医科学センター病院 臨床検査室 2株式会社日立ハイテクノロジーズ 3日本IHE協会臨床検査委員会

ページ範囲:P.1270 - P.1274

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はじめに

 近年,病院などの医療関連施設では病院情報システム(hospital information system,HIS)や地域連携システムの導入が進んでいる.これによってマルチベンダーによるシステム構築が普及したが,ベンダーごとにデータ交換に関する仕様が異なるなどの問題点が指摘され,HISや放射線部門システム(radiology information system,RIS)などでは,IHE(Integrating the Healthcare Enterprise)に準拠したシステム標準化の概念が取り入れられた.しかし,臨床検査システム(laboratory information system,LIS)では,いまだにベンダーの独自仕様が主体となっている.こうした状況は,システム導入におけるコストや作業負荷を高めるだけでなく,臨床検査データ共有化の障害となっている.これを改善するためには,LISにおいてもシステム標準化を推進する必要がある1)

 本稿では,検体検査について,IHEに準拠したシステム標準化のメリットや今後の展開を解説する.

参考文献

1)井口健,山田修:臨床検査システムの標準化を考える─IHEで効率的な医療情報システムを構築する.Med Technol 37:1097-1103,2009
2)日本IHE協会ホームページ(http://www.ihe-j.org)
3)厚生労働省:「保健医療情報分野の標準規格(厚生労働省標準規格)について」の一部改正について.(http://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryou/johoka/dl/tuuchi_240323.pdf)
4)山田修,坂田実:マルチベンダによるシステム標準化─IHE-J実装1年を経過し.医学検査 56:1357-1363,2007
5)清水一範,本村真理:臨床検査システムの標準化に関する一考察.検と技 36:360-363,2008
6)日本IHE協会:IHE導入コンサルティング.(http://www.ihe-j.org/consulting/index.html)
7)日本IHE協会:IHE-J 2012コネクタソン 結果一覧.(http://www.ihe-j.org/file2/n80/IHE-J2012Connectathon-Results-2013-07-08.pdf)
8)IVD Industry Connectivity Consortiumホームページ(http://www.ivdconnectivity.org/)
9)首相官邸:「どこでもMY病院」構想の実現説明資料.(http://www.kantei.go.jp/jp/singi/it2/iryoujyouhou/dai1/siryou5_1.pdf)
10)医薬品の安全対策における医療関係データベースの活用方策に関する懇談会:電子化された医療情報データベースの活用による医薬品等の安全・安心に関する提言(日本のセンチネル・プロジェクト).2010(http://www.mhlw.go.jp/stf/shingi/2r9852000000mlub-att/2r9852000000mlwj.pdf)

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1375

印刷版ISSN:0301-2611

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