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文献詳細

雑誌文献

検査と技術41巻2号

2013年02月発行

文献概要

病気のはなし

風疹

著者: 黒崎知道1

所属機関: 1くろさきこどもクリニック

ページ範囲:P.88 - P.90

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サマリー

風疹(rubella)は,発熱,発疹,リンパ節腫脹を特徴とするウイルス性発疹症である.近年国内においてもその発生は減少傾向にあったが,2012年に入ってからは主に成人,特に男性を主体に罹患数増加がみられる.これは,風疹ワクチン接種の対象は現在,生後12か月以上~90か月未満の男女(標準は生後12か月以上~36か月以下)であるが,1994年以前は中学生の女子のみが風疹ワクチン接種の対象であった.そのため,風疹抗体を有さない成人が多く,これに起因した増加である.脳炎,血小板減少性紫斑病,先天性風疹症候群など重篤な合併症予防のために,ワクチン対策が重要な疾患である.

参考文献

1)国立感染症研究所感染症情報センター:風疹.IDWR 2001年第29号,2001(http://idsc.nih.go.jp/idwr/kansen/k01_g2/k01_29/k01_29.html)
2)寺田喜平:風疹ウイルス.日本小児感染症学会(編):日常診療に役立つ小児感染症マニュアル2012.東京医学社,pp296-303,2012

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1375

印刷版ISSN:0301-2611

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