icon fsr

文献詳細

雑誌文献

検査と技術41巻2号

2013年02月発行

文献概要

技術講座 生理 シリーズ 肝臓の超音波検査・2

腫瘤性病変の特徴を覚えよう

著者: 望月幸子1 南里和秀1 米山昌司1

所属機関: 1静岡県立静岡がんセンター生理検査科

ページ範囲:P.96 - P.101

文献購入ページに移動
新しい知見

第二世代の超音波造影剤である“Sonazoid®(ソナゾイド®)”が広く普及し,肝腫瘤の鑑別診断や存在診断,治療に活用されている.この検査では,血流動態をリアルタイムに描出する血管相と,10分以降の肝実質を造影する後血管相が得られる.後血管相での造影は複数回のスキャンも可能で,Bモードでは視認できない腫瘤が後血管相で検出された場合,腫瘤に対して再度ソナゾイド®を投与することにより動脈血の有無を確認できる.これにより,肝腫瘤の鑑別診断と微小病変の検出がより可能となった.また,CTやMRIの造影剤と比べ副作用が少なく,呼気排泄のため腎機能が低下している患者にも使用できるという利点がある.

参考文献

1)日本肝癌研究会(編):臨床・病理 原発性肝癌取扱い規約 第5版補訂版.金原出版,2009
2)日本超音波医学会用語・診断基準委員会(編):肝腫瘤の超音波診断基準.超音波医学 39:317-326,2012
3)新領域別症候群シリーズNo.13 肝・胆道系症候群(第2版) Ⅱ肝臓編(上).日本臨牀社,2010
4)新領域別症候群シリーズNo.14 肝・胆道系症候群(第2版) Ⅱ肝臓編(下).日本臨牀社,2010
5)日本超音波検査学会(編):腹部超音波テキスト.医歯薬出版,2002

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1375

印刷版ISSN:0301-2611

雑誌購入ページに移動
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら