文献詳細
技術講座 生理
シリーズ 肝臓の超音波検査・2
文献概要
新しい知見
第二世代の超音波造影剤である“Sonazoid®(ソナゾイド®)”が広く普及し,肝腫瘤の鑑別診断や存在診断,治療に活用されている.この検査では,血流動態をリアルタイムに描出する血管相と,10分以降の肝実質を造影する後血管相が得られる.後血管相での造影は複数回のスキャンも可能で,Bモードでは視認できない腫瘤が後血管相で検出された場合,腫瘤に対して再度ソナゾイド®を投与することにより動脈血の有無を確認できる.これにより,肝腫瘤の鑑別診断と微小病変の検出がより可能となった.また,CTやMRIの造影剤と比べ副作用が少なく,呼気排泄のため腎機能が低下している患者にも使用できるという利点がある.
第二世代の超音波造影剤である“Sonazoid®(ソナゾイド®)”が広く普及し,肝腫瘤の鑑別診断や存在診断,治療に活用されている.この検査では,血流動態をリアルタイムに描出する血管相と,10分以降の肝実質を造影する後血管相が得られる.後血管相での造影は複数回のスキャンも可能で,Bモードでは視認できない腫瘤が後血管相で検出された場合,腫瘤に対して再度ソナゾイド®を投与することにより動脈血の有無を確認できる.これにより,肝腫瘤の鑑別診断と微小病変の検出がより可能となった.また,CTやMRIの造影剤と比べ副作用が少なく,呼気排泄のため腎機能が低下している患者にも使用できるという利点がある.
参考文献
1)日本肝癌研究会(編):臨床・病理 原発性肝癌取扱い規約 第5版補訂版.金原出版,2009
2)日本超音波医学会用語・診断基準委員会(編):肝腫瘤の超音波診断基準.超音波医学 39:317-326,2012
3)新領域別症候群シリーズNo.13 肝・胆道系症候群(第2版) Ⅱ肝臓編(上).日本臨牀社,2010
4)新領域別症候群シリーズNo.14 肝・胆道系症候群(第2版) Ⅱ肝臓編(下).日本臨牀社,2010
5)日本超音波検査学会(編):腹部超音波テキスト.医歯薬出版,2002
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