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はじめに
ブレイン・マシン・インターフェース(brain machine interface,BMI)とは脳信号を計測してこれをコンピュータで解読して,脳活動の内容を推定し,外部機器を操作することにより,障害された機能を代行する技術である.重症の筋萎縮性側索硬化症や頸髄損傷などでは完全四肢麻痺,意思伝達障害による生活の質低下が著しい.こうした機能障害に対してBMI技術を用いて機能補填を図ろうとする研究が盛んになりつつある.本稿ではBMIについて概説し,臨床検査とのかかわり,最近の話題について解説する.
ブレイン・マシン・インターフェース(brain machine interface,BMI)とは脳信号を計測してこれをコンピュータで解読して,脳活動の内容を推定し,外部機器を操作することにより,障害された機能を代行する技術である.重症の筋萎縮性側索硬化症や頸髄損傷などでは完全四肢麻痺,意思伝達障害による生活の質低下が著しい.こうした機能障害に対してBMI技術を用いて機能補填を図ろうとする研究が盛んになりつつある.本稿ではBMIについて概説し,臨床検査とのかかわり,最近の話題について解説する.
参考文献
1)牛場潤一:ブレイン・マシン・インターフェースによる脳卒中片麻痺上肢のリハビリテーション.認知神経科学 14:43-49,2012
2)神谷之康:脳から心を読む方法.「脳を活かす」研究会(編):ブレイン・デコーディング.オーム社,pp2-22,2007
3)平田雅之,柳澤琢史,齋藤洋一,他:ブレイン・マシン・インターフェースの臨床応用:皮質脳波を用いた運動機能再建.脳21 11:187-192,2008
4)柳澤琢史,平田雅之,齋藤洋一,他:麻痺患者における感覚運動野皮質脳波の変化とBMIへの応用.認知神経科学 13:255-260,2012
5)菅田陽怜,後藤哲,平田雅之,他:脳磁図を用いた実運動および運動イメージの復号化.臨床神経学(in press)
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