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文献詳細

雑誌文献

検査と技術41巻3号

2013年03月発行

文献概要

技術講座 免疫血清

膵型アミラーゼ測定法

著者: 前川真人1

所属機関: 1浜松医科大学医学部臨床検査医学

ページ範囲:P.173 - P.178

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新しい知見

アミラーゼ(amylase,AMY)測定の勧告法は,基本的には国際臨床化学連合(International Federation of Clinical Chemistry,IFCC)の勧告法に準じることになり,2005年に雑誌「臨床化学」に掲載された.そして,日本臨床化学会(Japan Society of Clinical Chemistry,JSCC)常用基準法としての用手法,およびこれにトレーサビリティが担保できる日常検査法のJSCC標準化対応法が自動化法に対応できるよう調整された.同様に,膵型アミラーゼ(P-AMY)活性測定の常用基準法の設定が進められているが,まもなく完成の予定である.基本的には,抗ヒト唾液腺型アミラーゼ(S-AMY)抗体を用いたS-AMY阻害法によって残存するAMY活性をIFCC勧告法に準じた方法で測定するものである.

参考文献

1)前川真人:アミラーゼ.前川真人(編):標準臨床検査学 臨床化学.医学書院,pp242-246,2012
2)日本臨床化学会酵素・試薬専門委員会:ヒト血清中酵素活性測定の勧告法─α-アミラーゼ.臨床化学 34:350-361,2005
3)中林徹雄,青木義政,赤沼幸子,他:モノクローナル抗体を用いたP-AMY測定試薬の検討,臨床検査機器・試薬 19:671-676,1996
4)前川真人:酵素検査.第45回臨床検査精度管理調査結果報告書.pp74-98,2012
5)白井秀明:膵型アミラーゼ活性測定の常用基準法の設定.臨床化学 37(Suppl 1):25-27,2008

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1375

印刷版ISSN:0301-2611

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