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文献詳細

雑誌文献

検査と技術41巻3号

2013年03月発行

文献概要

検査値を読むトレーニング 信州大学R-CPC・15

救急車にて搬送された40代男性

著者: 本田孝行1 菅野光俊2

所属機関: 1信州大学医学部病態解析診断学 2信州大学医学部附属病院臨床検査部

ページ範囲:P.218 - P.225

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信州大学のreversed clinicopathological conference(R-CPC)では,なるべく多くの検査を行った症例を選び,経時的検査値で解析している.しかし,決して多くの検査を行うことを推奨しているわけではない.陰性データも陽性データと同じように重要と考え,できる限り多くのルーチン検査を行った症例を選択してR-CPCで検討している.ある病態において,検査値が陰性になることを知って初めて必要のない検査と認識できる.その結果,必要な検査を最小限に行える医療従事者になれると考えている.また,検査値は基準値内でも動くことに大きな意味があり,動いている検査値を読むことによってより詳細な病態が解明できる.時系列検査結果を読むことができれば,異常値の出るメカニズムを理解できたことになり,入院時のみのワンポイントの検査値であっても容易に理解できるようになる.

参考文献

1)久志本茂樹:外傷.救急・集中治療 22:1527-1535,2011
2)Reddy SV, Sein K : Potassium and massive transfusion. Singapore Med J 32:29-30,1991

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1375

印刷版ISSN:0301-2611

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