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文献詳細

雑誌文献

検査と技術41巻4号

2013年04月発行

文献概要

技術講座 生化学

臨床化学検査法に適した精度管理法の選択と実践

著者: 細萱茂実1

所属機関: 1香川県立保健医療大学

ページ範囲:P.261 - P.265

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新しい知見

病院機能評価やISO15189に基づく検査室認定に代表されるように,臨床検査の信頼性に関するクオリティインディケータを積極的に開示することが求められる時代となった.臨床検査で用いる測定法が,トレーサビリティ連鎖への整合性がとれており,客観的な根拠をもって妥当性が確認でき,また適切な精度管理法を用いて日々の精確さ(正確さと精密さの両者)を管理しているかが問われている.医療のさまざまな領域でEBM(evidence-based medicine)の考え方が普及しているが,臨床検査の精度保証においても,測定法のバリデーション,標準操作手順(standard operating procedure,SOP)の構築と改善,精度管理(品質管理),技能試験,第三者認証など,クオリティマネジメントシステムを構成する各要素を,科学的,有機的,継続的に実践することが重要である.

参考文献

1)日本臨床化学会クオリティマネジメント専門委員会:定量測定法に関するバリデーション指針.臨床化学 40:149-157,2011
2)細萱茂実:精度管理.大澤進,永峰康孝,深津俊明,他(編著):臨床検査学講座 検査管理総論 第4版(補訂).医歯薬出版,pp69-109,2011
3)細萱茂実:精度管理学.医療と検査機器・試薬 32:505-516,2009

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1375

印刷版ISSN:0301-2611

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