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文献概要
【症例の概要】
70歳代,男性.近医で腹部腫瘤を指摘され,超音波検査(図1),腹部CTなどで,腹部大動脈に近接する境界明瞭な腫瘍を認め,右後腹膜腫瘍の診断で摘出術が施行された.病変は4.0×3.0×2.7cm大で,全周性に線維性被膜を有していた(図2).捺印細胞診および組織診で,パラガングリオーマと診断した.脈管侵襲や転移は認められなかった.現在経過観察中で,再発を認めない.
70歳代,男性.近医で腹部腫瘤を指摘され,超音波検査(図1),腹部CTなどで,腹部大動脈に近接する境界明瞭な腫瘍を認め,右後腹膜腫瘍の診断で摘出術が施行された.病変は4.0×3.0×2.7cm大で,全周性に線維性被膜を有していた(図2).捺印細胞診および組織診で,パラガングリオーマと診断した.脈管侵襲や転移は認められなかった.現在経過観察中で,再発を認めない.
参考文献
1)Lack EE : Tumors of the adrenal gland and extra-adrenal paraganglia, Atras of Tumor Pathology, 3rd series, fascicle 19, AFIP, Wasington DC, 1997
2)木村伯子:副腎髄質・パラガングリア.日臨細胞会誌 34:126-132,1995
3)畠榮,大杉典子,鐡原拓雄,他:褐色細胞腫および傍神経節腫の塗抹細胞像.日臨細胞会誌 34:634-639,1995
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