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文献概要
臨床検査のピットフォール
乳腺の優れた固定法
著者: 桑尾定仁1
所属機関: 1社会医療法人財団大和会東大和病院病理細胞診断科
ページ範囲:P.395 - P.397
文献購入ページに移動はじめに
近年,日本人女性における癌の罹患数第1位は乳癌であり,病理検査室で取り扱う乳癌症例も増加しつつある.また,縮小手術の普及により,提出検体は切除マージンの多い乳房全摘(胸筋温存手術)材料から切除マージンの少ない乳房温存手術材料へと質的に変わってきている.切除マージンが少ない分だけ,より正確な取り扱いを要求されてきている.
本稿では,当院で行っている乳腺の固定法について言及し,陥りやすい過信(ピットフォール)について述べる.
近年,日本人女性における癌の罹患数第1位は乳癌であり,病理検査室で取り扱う乳癌症例も増加しつつある.また,縮小手術の普及により,提出検体は切除マージンの多い乳房全摘(胸筋温存手術)材料から切除マージンの少ない乳房温存手術材料へと質的に変わってきている.切除マージンが少ない分だけ,より正確な取り扱いを要求されてきている.
本稿では,当院で行っている乳腺の固定法について言及し,陥りやすい過信(ピットフォール)について述べる.
参考文献
1)トラスツズマブ病理部会:HER2検査ガイド.第三版,中外製薬,2009
2)桑尾定仁:分子病理診断時代の免疫組織化学─あなたは固定をとりますか?それとも賦活化をとりますか? 組織細胞化学2008:149-163,2008
3)木村文一,河村淳平,傳田珠美,他;乳腺固定のトピックス.Med Technol 37:1290-1291,2009
4)桑尾定仁:自動染色時代の免疫組織化学セルフアセスメント.Med Technol 37:1301-1307,2009
5)河村淳平:乳腺組織の固定法.Med Technol 40:599-602,2012
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