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はじめに
髄液検査は少量の検体で生化学検査から細胞の鏡検,培養検査など幅広い手技が求められる1,2).また,日当直帯で緊急検査として扱われることが多く,ルーティン業務の担当者以外となればなおさら苦慮される検査の1つである3).しかし,髄液検査で本来急がなければならない検査は脳炎や髄膜炎といった中枢神経系の炎症や出血性の疾患が中心であり,急ぐ検査項目はあるのか,どこまで検査をするのかを考慮すれば,慌てることなく円滑に髄液検査を進めることができる.
髄液検査は少量の検体で生化学検査から細胞の鏡検,培養検査など幅広い手技が求められる1,2).また,日当直帯で緊急検査として扱われることが多く,ルーティン業務の担当者以外となればなおさら苦慮される検査の1つである3).しかし,髄液検査で本来急がなければならない検査は脳炎や髄膜炎といった中枢神経系の炎症や出血性の疾患が中心であり,急ぐ検査項目はあるのか,どこまで検査をするのかを考慮すれば,慌てることなく円滑に髄液検査を進めることができる.
参考文献
1)日本臨床衛生検査技師会 髄液検査法編集ワーキンググループ:髄液検査法2002.日本臨床衛生検査技師会,2002
2)日本臨床衛生検査技師会:一般検査技術教本.日本臨床衛生検査技師会,2012
3)大田喜孝,稲垣清剛,油野友二,他:髄液一般検査の新たな展開.検と技 31:793-800,2003
4)伊藤機一,高橋勝幸(監修),菊池春人,他(編):一般検査ポケットマニュアル.羊土社,2009
5)石山雅大:ここまでやろう・考えよう髄液検査.Med Technol 40:369-376,2012
6)池本正生,深津敦司,芝紀代子(監訳):ブルンツェル 尿・体液検査―基礎と臨床.西村書店,2007
7)糸山泰人,亀井聡,細矢光亮,他:細菌性髄膜炎の診療ガイドライン.神経治療 24:69-132,2007
8)稲垣清剛:カラー版 ポケットマニュアル穿刺液細胞.医歯薬出版,2002
9)中村正三:髄液細胞診.東北大学出版会,1998
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