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文献詳細

雑誌文献

検査と技術41巻5号

2013年05月発行

文献概要

Laboratory Practice 〈病理〉

オートプシー・イメージング―その「可能性」と「限界」を正しく理解するために

著者: 稲井邦博12 法木左近13 西島昭彦1 内木宏延12

所属機関: 1福井大学医学部Aiセンター 2福井大学医学部病因病態医学講座分子病理学領域 3福井大学医学部病因病態医学講座腫瘍病理学領域

ページ範囲:P.414 - P.418

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はじめに

 筆者が医学生だった1980年代中頃より急速に普及したコンピュータ断層撮影(computed tomography,CT)は,今や国内で1万台以上が稼働している.当時,それまで見たこともなかった断層像に驚愕したことを懐かしく思う.当時の撮影は「息を止めてください」 「楽にしてください」という音声アナウンスに合わせて,被検者は緊張しながらガントリーの駆動音を聞いたものである.しかし,その後の技術革新は多列検出器を有するヘリカルCTを登場させ,今では息止めはほとんど必要なくなった.臨床現場へのCT登場から四半世紀を経て,遺体を画像診断するという概念が確立したのは必然かもしれない.遺体のCT撮影では,画質に影響を与える呼吸と体動を気にする必要がないからである.

参考文献

1)大友邦(監修):塩谷清司,山本正二(編):オートプシー・イメージング読影ガイド.文光堂,2009
2)深山正久:医療の中の病理学 病理解剖の意義を考える.病理と臨床 27(臨増):90-98,2009
3)海堂尊:死因不明社会 Aiが拓く新しい医療(ブルーバックス).講談社,2007
4)海堂尊,塩谷清司,山本正二,他:死因不明社会2 なぜAiが必要なのか(ブルーバックス).講談社,2011
5)法木左近,稲井邦博,木下一之,他:ITをベースにした,生涯教育のツールとしてのAiの位置づけ.INNERVISION 27:30-33,2012

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1375

印刷版ISSN:0301-2611

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